排水基準を守る、安全性を追求したコンクリート排水の中和装置 水処理

ご相談内容
金庫の製作をしているメーカー様より、既設設備の老朽化のため更新工事のご相談を承りました。
金庫は耐火性を向上させるため、内部にコンクリートを使用しています。コンクリート内に含まれる鉱物は、水と反応すると水酸化カルシウム(Ca(OH)2)を生成するので、アルカリ排水が発生します。このような工事用排水は、適切な処理を施さなくてはなりません。
原水条件 | コンクリート廃水 |
排水量 | 1.5㎥/H |
原水pH値 | 3.0~11.0 |
原水温度 | 5~40℃ |
ご提案
現地訪問を行い既設設備を確認した際、タンクの容量が大きすぎるなどややオーバースペックな製品仕様だったため、カスタマイズして現場に合った中和装置をご提案いたしました。
排水のルートが下水道につながっている現場のため、中和処理水を放流する前に自動でチェックできるシステムユニットです。放流槽でpH値を測定し、もし下水道基準を超えていた場合は自動で原水槽に戻り、再中和処理する設計となっています。
自動制御で下水道基準を遵守し、適切な処理方法でランニングコストの削減を実現させました。

・集水ピットに一度排水をためてレベル計で水位を測定、基準に達したらポンプが自動運転するので、作業員の確認の手間がかかりません。

・放流漕に自動三方弁を設けることで、pH値にエラーが出ていたら自動で原水槽に戻るような安全対策を完備しました。
・薬品槽から万が一の漏液したときに備え、薬品槽用に溜まるように蓋つき防液提を設置しました。